子宮外妊娠の初期症状と原因

子宮外妊娠とは受精卵が子宮外(卵管、卵巣、腹膜)に着床することをいいます。その90%以上が卵管妊娠といわれていますが卵管が破裂してしまうと大量出血などを起こして、大変危険なため早めに診断されることが最も大切です。子宮外妊娠は卵管が細菌やクラミジア感染症などで炎症や癒着を起こすことで卵管が狭くなったり、受精卵を届ける絨毛運動が弱い場合、受精卵自身の問題などにより子宮内膜以外に着床してしまうことが原因と考えられています。妊娠のごく初期の段階に下腹部の痛みや、少量の出血がみられることもあるとの事ですが無症状のことも少なくないのです。そのため気づかないうちに流産していることもあります。妊娠7〜8週頃に卵管破裂を起こすと大出血や激痛が起こります。最近では超音波検査があるので早期に発見できることが多くなりました。卵管妊娠が見つかったら、手術で該当の卵管を摘出します片方の卵管が正常ならば、今後も妊娠は可能です。

子宮外妊娠の治療

子宮外妊娠の治療方としては保存手術という卵管を切り開いてその部分だけ取り除く方法、根治手術という着床した卵管を切り取る方法、保存的療法という薬剤の投与(ある種の抗がん剤)により妊娠部分を壊死させる方法などがあげられる薬剤の投与については、適応症例については十分な検討が必要であると言われています。治療中の突然の破裂による大量出血などには充分な注意が必要で、入院での治療が原則となります。また、卵管破裂を起こして、おなかの中に大量の出血を起こしている場合は緊急を要するので開腹手術をするなど、迅速に止血する必要があります。治療法については妊娠週数や子宮外妊娠の状態にもより異なるため医師の指示に従い説明をよく受けられることをお勧めします。次の妊娠については退院後2〜3回生理がくれば、妊娠は可能なのでその際も医師の指示に従うこと。子宮外妊娠を繰り返す割合は約1%といわれています。
   

子宮外妊娠とホルモンバランス

環境ホルモンが体内に入り込むと、ホルモンのバランスがくずれて、生殖器官や遺伝子の働きがかく乱されてしまいます。直接の不妊などの原因とは言えないですが、環境ホルモンは私たちの生活のまわりのいたるところに存在しています。卵管に炎症が起こり、卵管が癒着したり閉塞したりすると受精は成立しません。このような状態を卵管性不妊といい、卵管の詰まった部分を取り除く治療が必要になります。炎症の原因としては、子宮内膜症・性感染症・卵管炎・さまざまな手術の後遺症などがあげられます。まず大切なことは女性本来のホルモンバランスを正常化するために妊娠に最適な体内環境を整えるよう生活習慣を改善しましょう。 仕事や生活のリズムを整え、適切な運動を行い、睡眠もしっかりとること。そうしてストレスや疲労の軽減をするとともに、バランスのよい食事なども心がけましょう。ホルモンバランスを整えることが、結果としていろいろな体調不良を治してくれます。ホルモンバランスを正常化することが子宮外妊娠の原因である卵管の炎症改善などにもに一番重要なことなのです。

Copyright © 2008 女性の病気:子宮外妊娠について